HANDLING
―プロダクト業務部【設備課/業務課/作業課】
当社プロダクト業務部は、MGC水島工場のタンクと周辺設備や充填・荷役設備の設備管理業務及び化学製品の充填・包装、荷役等の業務や船舶代理店業務を行っています。さらに、生産に関わる原材料の荷受けやフォークリフト作業など、製造現場での助成業務も手掛け、MGCの製造スタッフとコミュニケーションを取りながら工場の操業を支えています。
多能化を進めお客様と一体となった
作業安全と効率化に取り組む
充填・設備管理事業ー様々な製品の特性と出荷形態に対応し、安全・確実な作業に注力
水島工場内のタンクや充填・荷役に関わる設備は、広範囲に配置されており、それらの日常点検やメンテナンスに注力しています。
出荷される製品には、液体や粉体、危険物など様々なものがあり、充填・梱包方法もまちまちですが、全員がどの作業にも対応できるよう、多能化を進めているため、各現場に臨機応変に人員を配置することが可能となり、繁忙期でも遅滞なく、効率的に作業を行うことができます。
また、細心の注意を要する化学工場構内で、各作業を安全かつ円滑に行うため、詳細な作業手順書を整備・共有するとともに、毎月各現場での検証を行い、手順書のバージョンアップなども欠かしません。加えて、ヒヤリハット活動等にも注力し、不安全な作業・設備・環境を徹底的に洗い出し、各案件についてのリスクアセスメントを実施。改善が必要なものがあれば、お客様に提案を行い、一体となって改善を図ります。
プロダクト業務部は、各種の教育プログラムによるスキルアップやヒヤリハット活動を通じたリスクの洗い出し、お客様と一体になった安全対策や環境対策で不断のレベルアップに邁進。包装荷役事業の安全性と生産性の向上に努めています。
包装荷役事業―検証を重ねた作業手順書に従い、
化学製品と真摯に向きあう
包装荷役事業においては、主にMGC水島工場構内で日々生産される製品の充填、包装、荷役等の業務を行っています。化学製品には液体や粉体など様々な形状のものがあり、出荷形態もケミカルローリー、ISOコンテナ、ドラム缶、フレキシブルコンテナバッグ、紙袋と多様です。
製品の中には危険物もあり、漏洩事故などを起こすことは絶対に許されません。充填・包装に当たるスタッフは、危険物取扱者資格を取得し、各製品の特性を十分に把握した上で、検証を重ねた作業手順書に基づき、漏洩や異物混入等のトラブルなく、作業を行っています。
フォークリフトによる荷役作業に関しても、運転資格の取得はもとより、各種のアタッチメント※を使いこなす技術を培い、多様な荷姿に対応しています。
※印については下段コラムにて解説
複雑な入出荷ラインを正確に把握して、
円滑な船舶荷役を実現
当社では、国内外への製品出荷や原料受け入れに対応すべく、船舶の荷役も手掛けています。海上での作業であり海上流出防止を念頭にMGCが所有する専用バースに入港するケミカルタンカーに、ローディングアーム※やケミカルホースを用いて製品充填・原料受け入れを行います。
受払を行うためには複雑なライン形成が必要となり、スタッフは入出荷ラインを把握したうえで安全で確実な作業を行っています。
また製品の品質確認を行うために、各種製品のサンプリングを行い工場の品質保証室と連携しています。
※印については下段コラムにて解説
船舶代理店事業―3つのバースの安全な入出港を
約束するベテランの知識と経験
当社は船舶代理店として、船会社や荷主に代わり、船舶が入出港する際に必要となる各種手続きや手配を行っています。船の入港前には、船長と連絡を取って入港の打合せやバースに関する情報提供などを行うとともに、海上保安部や港湾事務所への各種事務手続きおよび荷役協定書等の作成を実施。荷役作業が無事完了した後も、停泊時間を証明する書類や作業証明書、出港届の作成・提出等、多くの業務をこなさなければなりません。
また、悪天候の日には輸送船が予定通り航海できない場合もあり、船舶関係者や港湾関係者とやりとりしながら入港の可否の判断をMGC原料物流Gから受けます。そして、綿密なスケジュール調整を行って、3つのバースに着桟する複数の船舶が、それぞれ安全に入出港できるよう段取りを組むのです。こうした業務には、様々な専門知識や経験が不可欠であるため、ベテランスタッフが船舶代理店業務に従事しており、お客様や関係者から厚い信頼を得ています。
物流用語ミニコラム
ローディングアーム
陸側配管と船側配管を接続し、流体の荷役に用いる装置です。原料を船から陸上のタンクへ、液体化学製品をタンクから船へ効率的に輸送することができます。ケミカルホースと比べて作業性も良いため原料や製品によってはローディングアームが活用されるようになっています。
フォークリフト・アタッチメント
フォークリフトで扱う荷物や作業内容に合わせて、作業効率を上げるために取り付けるのがアタッチメントです。ドラム缶4本を一度に掴める「リボルバー」、ドラム缶1本を掴んで回転させる「クランプ」など、様々なアタッチメントが現場で活躍しています。